‘SSS’ カテゴリーのアーカイブ

2010年9月12日

NEXT INFORMATION その13

category:SSS

ヨウスケ 「じゃあ、『LAG食堂』で出すメニューは沖縄そば、タコライス
      ちんすこう、サーターアンダギー、NYチーズケーキでいいか?」

ユゥジ  「よかったなぁヒジリ、NYチーズケーキ採用されたぞ。
      女の子いっぱいくるんじゃないか?」

ヒジリ  「う、うるせー!!」

アキラ  「メニュー決まったの?」

ヒロ    「あ、アキラさん。ヨウスケがメニュー決めてくれたんだよ。
       あとヒジリくんがNYチーズケーキがいいって」

ヒジリ  「ヒロ!余計なこと言うなー!」

アキラ  「NYチーズケーキ?これだけ沖縄と関係ないのね。
       NYチーズケーキって普通のチーズケーキとどう違うの??」

ユゥジ  「思った通りの反応だな」

ヒロ    「アキラさん女子力なさすぎ」

ヒジリ  「アキラー頼むぜ」

アキラ  「え?……なんかものすごい蔑まれてる……」

 

ヨウスケ 「メニューを書かないといけないからみんなで書いてくれないか」

タクト    「分担という訳だな。確かに効率がいいな」

カズキ  「シュアーだよヨウスケ!じゃあミーはこのサータギーアンダギーを。
       ん?サータギーアンダギー?サータギーサータギー?カーズキーカーズキー??
       カーズキーアンダギーだね!エックセレントだよ!!」

ヒジリ  「そこはスズキだろ」

ヨウスケ 「スズキだな」

タクト    「スズキだ」

ヒロ    「じゃあスズキに変えとくね」

カズキ  「ノーーーーー!!!」

 

 
ヨウスケ 「あとは各自ひとつずつ書いてもらえるか?」

ユゥジ  「はいよー、じゃあ俺は沖縄そばか。『沖縄そば・ハコダテ風』なんつって」

ヒロ    「(ギャグか……)じゃあボクはタコライス書くね」

ヒジリ  「(ギャグだな……)オレはどうせNYチーズケーキだろ」

タクト    「では僕はちんすこう&マンゴーティーか。何々?小さなタルトがつくのか」

ヒジリ  「え?小さなタクト??」

タクト    「き、貴様ぁぁあああああ!!!!!」

アキラ  「ちょ、ちょっと!ケンカはやめなさーい!!」

甘粕   「あんまり教官を困らせるな。それにしても相変わらず全員汚い字だな」

ヒジリ  「うるせー」

ユゥジ  「おいおい、一緒くたかよ」

カズキ  「アーティスティック!」

ヨウスケ 「読めれば問題ない」

タクト    「ちょっと待て!僕まで一緒にするな!!」

ヒジリ  「タクトは一見奇麗な字を書くように見えるけど
      ぶっちゃけ微妙に下手だよな」

タクト    「なっ!!」

ヒロ    「タクトの字って結構丸字だよね」

タクト    「な、なんだと!!」

アキラ  「か、可愛くていいと思うわよ!」

タクト    「!!!」

 

ヒジリ  「ぜってー今テンションUPしたよな……」

ヨウスケ 「プライドとのせめぎ合いだな」

2010年9月11日

NEXT INFORMATION その12

category:SSS

アキラ  「甘粕くん。このドラマCD第二弾の件はわたしに任せてもらっていい?
      折角みんな一丸となって『LAG食堂』とヨウスケ君誕生会の準備を
      しているのに水をさすようなことはしたくないわ」

甘粕   「そうですね、彼らが知ったらまた暴走して準備どころではなくなるでしょう
      きっとまた血で血を洗う醜い争いが起こります」

アキラ  「想像したくないわね……ドラマCDの件は折を見てわたしから話すわ」

甘粕   「ええ。教官にお任せします」

 

但馬   「まぁ、そんな甘粕さんも前回結構な暴走してるんだけどね」

駿河   「うん」

近江   「俺たちだけでもしっかり教官をサポートしていこう」

 

タクト   「ヒロ、この色の色紙をもう少し用意してくれないか」

ヒロ    「わかった。じゃあもう少し持ってくるね」

タクト   「ああ、頼む。ヒジリ!紙は手で切るな!ちゃんとハサミを使え!」

ヒジリ  「んだよ、細けーな。手でもキレイに切れるんだぞ」

タクト   「ユゥジ、そこ同じ色の輪っかが続いているぞ!」

ユゥジ  「バレたか……やれやれ、やっぱりやり直し?」

タクト   「当然だ。カズキ!色紙で気持ち悪い生き物を折るな!」

カズキ  「これはネコだよタクト。気持ち悪いなんて心GUYだね」

 

ヨウスケ 「メニュー案ができたぞ」

ヒロ    「わぁ!見せて見せて!」

ユゥジ  「沖縄そばにタコライス、ちんすこうにサーターアンダギー
       ほうほう沖縄料理で固めてきたか」

タクト   「うむ。コンセプトは大事だ」

ヒジリ  「沖縄もいいけどよ、なんかこーもっと女の子が好きそうなのねーの?」

カズキ  「スウィーツかい?ちんすこうにサーターアンダギーがあるよ」

ヒジリ  「いやいやそこは沖縄から離れてよーこうなんかあんじゃん!」

ヨウスケ 「?よくわからないが女の子って言うなら教官に聞いてみるか?」

カズキ  「ティーチャーかい?うーんそれはどうだろうね?」

タクト   「彼女の感覚は少し普通のとは違うのではないか」

ユゥジ  「年相応の青春時代を送ってないからな。同じ年頃の女の子が
      好きそうなものとかわからなそうだな」

ヒロ    「(青春時代って……)アキラさんそういうの疎そうだよね」

ヒジリ  「(青春時代って……)アイツはそういうのダメだろ」

 

甘粕   「ん?彼らがこちらの方を見ていますがどうかしたんでしょうか?」

アキラ  「なんだかよくわからないけど、とても憐れみの目で見られてる気がするわ……」

 

ヒジリ  「なんかこー女の子が好きそうなー甘いもんでー
      そうだ!NYチーズケーキなんてどーよ!」

ヨウスケ 「チーズケーキでいいのか?それなら作れるが」

ユゥジ  「てか、お前の中で女の子が好きそうなもんがNYチーズケーキなんだな。
      そっかそっか。いいんじゃないかー」

ヒロ    「ヒジリくんの発想ってカワイイね」

カズキ  「ヒジリは時に誰よりもドリーミーなのさー」

ヒジリ  「なっ!!んだよそれ!バカにしてんのかよ!」

タクト   「…………ふっ」

ヒジリ  「てめっ!タクト何笑ってんだよ!オメーには笑われたくねーー!!」

 

ドラマCD第二弾の存在を隠すアキラ、甘粕、オペレーターズ。

そしてそんなことに全く気付かず和気あいあいと準備を進めるISたち。

とにもかくにもまずは『LAG食堂』そしてヨウスケの誕生日会。

『LAG食堂』のオープンまでもう1週間をきってしまっていたのだった。

2010年9月10日

NEXT INFORMATION その11

category:SSS

但馬   「ちょっとー今回も結局僕たち出番なしじゃん」

甘粕   「LAG食堂だと!?あいつらちょっと目を離した隙に!」

近江   「いや、甘粕さんは結構その場にいましたよね?」

駿河   「……これ」

但馬   「駿河どうしたの?」

甘粕   「これは……先ほど教官あてに来たメール?……つ、続きがあったのか!?」

近江   「ええ!?」

但馬   「なんて書いてあるんですか!?」

甘粕   「ま、待て!…………こ、これは!どうやらLAG食堂だけじゃないぞ……」

近江   「ほ、本当ですか!?大変だ!」

駿河   「教官に知らせないと」

甘粕   「ああ、そうだな!」

但馬   「ちょっと待って下さい!!」

甘粕   「どうした但馬?」

但馬   「教官に教えちゃうんですか?このまま僕たちしか知らなかったら
      僕たちの出番かもしれませんよ……?」

甘粕   「なっ!?」

近江   「そ、そんなのはダメだ!」

駿河   「悪い但馬……」

但馬   「甘粕さん、最近ISばっかりでこのままだといつまで経っても
      出番なしですよ。教官のいるところへ近づけませんよ」

甘粕   「くっ…………い、いや、しかし」

近江   「た、但馬、お前!!」

駿河   「あっ、教官」

甘粕   「なに!?」

但馬   「あ、きょうかーん!大変です!さっき教官に来たメール続きがあったんですよー」

甘粕   「なっ!!」

近江   「但馬!?」

アキラ  「えっ!本当?大変、わたし見落としてたのね。
      教えてくれてどうも有難う但馬くん!」

但馬   「いえいえ」

駿河   「但馬、自分で教官に言いたかったんだね」

甘粕・近江「!!!」

 

アキラ  「メールの続きって……えっ!?これって!!」

甘粕   「そうです、 『LAG食堂』 だけじゃなかったのです」

近江   「それって10月のAGFでもないんですか?」

駿河   「ファンブックでも?」

甘粕   「違う。……in ウィンターだ……」

但馬   「は?」

甘粕   「サマー・ヒート in ウィンターだ」

アキラ  「タイトルは違うけど。……ドラマCD第二弾よ!!」

近江   「ええええええ!!!」

但馬   「……と言うことは……?」

アキラ  「ええ……今いちばん上機嫌なあの子がまた暴れるわね……」

 

↓ 今いちばん上機嫌なあの子

タクト  「色紙は全部で5種類だ!輪の部分は同じ色が続かないようにな!」

 

上機嫌なタクトを中心にISたちが平和に 『LAG食堂』 とヨウスケ誕生会の

準備をしている中ドラマCD第二弾の存在を知ってしまったアキラ、甘粕、オペレーターズ。

せめて 『LAG食堂』 とヨウスケ誕生会の準備が終わるまでは平和的に

過ごしたいと考えるアキラだった……

2010年9月9日

NEXT INFORMATION その10

category:SSS

アキラ  「わかったわ。じゃあ 『LAG食堂』 でいくわね」

ヒロ    「えええ!全然可愛くないよ!」

ヒジリ     「つかマジで食堂やんの!?」

アキラ  「やります。期間は9月18日~10月25日まで!
       場所は池袋よ!」

ユゥジ  「結構がっつりやるんだな」

カズキ  「ティーチャー、10月は池袋でAGFもあったよね?」

アキラ  「AGFは10月9日、10日ね。場所は同じ池袋よ」

ヨウスケ 「なんでそんなに池袋に集中するんだ?」

タクト    「ちょっと待て!」

アキラ  「どうしたのタクト君?」

タクト    「ダメだ。その日程ではヨウスケの誕生日と被ってしまう。
       パーティーが出来なくなってしまうではないか」

ヒジリ   「食堂ってんならここでやればいいんじゃね?」

ヒロ     「そうだよ。せっかくヨウスケの案が採用されたんだし」

カズキ  「LAG食堂でレッツ・パーティー!」

タクト    「なるほど。アキラ、ここでヨウスケの誕生日を
       皆で祝っても問題はないのか?」

アキラ  「ええ、それは問題ないわ」

タクト    「……そうか。では今年のヨウスケの誕生日会は 『LAG食堂』 で開催する!
       ヨウスケ良かったな。今年は僕たちだけでなく多くの人に祝ってもらえそうだぞ」

ヨウスケ 「タクト……。ああ、毎年祝ってくれる人が増えるのは嬉しいな」

アキラ  「わたしも今年から参加させてもらうわね」

ヨウスケ 「ああ。……あんたには来年も、再来年もずっと祝ってもらいたい」

アキラ  「ヨウスケくん……」

ユゥジ  「俺の時と流れが全然違う!!」

タクト    「そうと決まれば早速準備に取りかかるぞ!まずは色紙が必要だな。
       ヨウスケ、君は食堂で出すメニューを考えてくれ。もちろんしいたけはなしだ」

ヨウスケ 「わかった。しいたけはシークレットメニューにする」

タクト    「却下だ!!」

ヒジリ   「そもそもシークレットになってねーし」

 

そんな訳でヨウスケの誕生日会も兼ねることになった『LAG食堂』。

場所は池袋、開催期間は9月18日~10月25日までだった。

詳細に関しては近日公開予定ですのでもうしばらくお待ち下さい。

2010年9月8日

NEXT INFORMATION その9

category:SSS

アキラ  「みんな!ついに来たわ!!」

ヒジリ   「なに!」

ユゥジ  「なんだと!」

アキラ  「まず9月にやることがわかったわ……」

ヒロ    「なんだろ……」

カズキ  「ミュージックでプリーズ!」

タクト   「ちょっと待てぇぇ!!」

アキラ  「どうしたのタクトくん!?」

タクト   「……貴方は今、“まず”と言ったか……?
       ということは、もしかして9月以降にも何かあるのか?」

ヨウスケ 「そうなのか?」

ヒロ    「本当!?」

ヒジリ   「どうなんだ!」

アキラ  「……」

タクト   「……」

ヨウスケ 「……」

ユゥジ  「……」

ヒロ    「……」

カズキ  「……」

ヒジリ   「……」

アキラ  「……(にやり)」

タクト   「なんだ今の微笑はーーー!!!」

ヒジリ   「うぜぇ!!」

ユゥジ  「なんなんだよ!」

カズキ  「ティーチャーがいじわるだよ!!」

ヒロ    「鬼!!」

ヨウスケ 「アキラ、たくましくなったな……」

 

ヒジリ  「マジで9月以降もなにかあんのか?」

ヒロ    「10月のAGFじゃなくて?」

アキラ  「9月にやることは―!!」

ユゥジ  「強引に話を進めた!?」

タクト   「アキラー!僕の質問に答えろぉおおお!!」

アキラ  「ヨウスケくんの案を採用しましたー!!」

タクト   「……」

ヨウスケ 「……」

ユゥジ  「……」

ヒロ    「……」

カズキ  「……」

ヒジリ   「……え」

IS    「えええええええええええええっ!!!!!??」

 

タクト   「な、なんだと……!?」

ヒロ    「信じられない!!」

ユゥジ  「本気か!?」

カズキ  「ミーのミュージックが……」

ヒジリ   「マジで俺ら料理本だすの!?」

アキラ  「料理本ではありません。“料理” です。
       期間限定のお店をやります!!」

ヨウスケ 「店……俺らの……」

ヒジリ   「いやいやいやいやいや!オレらどこ行くんだよ!えぇ……マジで!?」

ユゥジ   「ここはこう、音楽!とか、ドラマCD!とかじゃないのか?」

タクト   「アキラ!店の次は!?9月以降も何かあるのだろう!!」

アキラ  「早速、お店の名前も考えないと」

ヒロ   「また流された!!」

タクト   「人の話を聞けぇええ!!」

 

アキラ  「ヨウスケくん、お店の名前はあなたが決めて頂戴」

ヨウスケ 「俺が……?」

ヒロ    「お店ってことはなんかカフェ的な?カワイイ名前がいいな!」

ヒジリ   「オチャヅケカフェとか?」

ユゥジ  「なんか和カフェっぽいな」

カズキ  「ヨウスケ、ナイスネーミングで頼むよ」

ヨウスケ 「……じゃあ、『LAG食堂』 で」

アキラ  「……」

タクト     「……」

ヨウスケ 「……」

ユゥジ  「……」

ヒロ      「……」

カズキ  「……」

ヒジリ   「ダセェ!」

 

ついに彼らの9月にやることがわかった。

なんとドラマCDでも音楽でもなく選ばれたのは料理だった。

彼らの店 『LAG食堂』とは一体……?

そして気になるアキラの微笑の意味とは?

ヒジリの言う通り彼らは一体どこに行くのであろうか……

2010年9月7日

NEXT INFORMATION その8

category:SSS

ヒジリ  「いやいやいや、ちょっと待てって。本当にオレら趣味本出しちゃうの?」

ユゥジ  「大体今までどんな意見が出てたんだ?」

ヒロ    「雑談ばかりでろくな意見が出てない気がするよ」

カズキ  「ミーはちゃんとミュージックを提案しちゃってるのさ!」

ヨウスケ 「そういえば言ってたな」

タクト    「ミュージックか、とてもまともな意見だ。だがしかし……唯一出た
       まともな意見がカズキの発言によるものだという事実を、どうしても
       僕は認められる自信がない」

ユゥジ  「なんじゃそりゃ」

ヒジリ   「ヒデェな」

ヒロ    「まぁ、気持ちはわからなくもないけど」

ヨウスケ 「残念だったなカズキ」

カズキ  「ノーーー!!!」

タクト    「だがしかし、僕たちがミュージシャンの端くれであることもまた事実。
       たとえカズキからの発言であろうと、当然音楽をやりたいという気持ちはある」

ヒジリ   「めんどくせー言い方すんなよ」

タクト    「しかしだ!これまでの経緯を思い出してもらいたい。僕たちは夏に
       ドラマCDを出したがそれには僕とカズキが出演していなかった。
       つまりそれは不完全なものだった訳だ。不完全なものは補って
       完璧にしなければならない!つまり僕たちには再びドラマCDを
       やるという義務があるのではないか!」

ヒロ    「タクト本当にドラマCDやりたいんだね」

ユゥジ  「出れなかったのが相当悔しかったんだな」

ヒジリ   「確かにタクトはドラマCDやりたいって言ってたからな。
       まぁ、やったとこでタクトが出られる保障はねーけど」

カズキ  「タクト、ミーはドラマCDよりミュージックがいいよー」

リッケン 「ひぃひぃひょ~」

タクト    「ぐっ、リッケンそんな目で僕を見ないでくれ!」

ユゥジ  「お、音楽とドラマCDの対決か!?」

ヨウスケ 「そうだ、我が侭はよくないぞタクト。ここは大人しく料理本にしとけ」

ヒロ    「あ、しつこく料理本が割り込んできたよ」

ヒジリ   「まじで趣味本やんのかよ!」

タクト    「ヨウスケ、君は黙っていてくれ」

ヨウスケ 「タクト、ここは俺と……コイツにまかせてくれ」

ヒロ    「わ!ヨウスケが包丁取り出した!!」

ユゥジ  「あれは、ヨウスケがいつも使ってる包丁か!?」

タクト    「そ、それは!? ヨウスケ、君の……」

ヨウスケ 「ああ、俺の相棒 “チヴィシャス” だ……!」

タクト    「まさか “チヴィシャス” を出すとはな。
       ふっ……本気という訳か……」

ヒジリ  「くっっだらねぇ!!オマエらマジでくだらねぇ!!!
       頼むから家でやってくれぇええええええ!!!!」

 

音楽とドラマCDの対決に割って入ったヨウスケ。彼はまだ料理本をやる気満々だった。

そんなヨウスケが取り出した彼の一番包丁 “チヴィシャス”。その姿に彼の本気を感じ取ったタクト。

彼らはまさに一瞬即発の状態にあった。果たしてこの戦いの行方はどうなるのであろうか……?

 

ちなみに“チヴィシャス”は月光熊谷さんの命名です。

限定版ドラマCDの中でオチャヅケからの宣戦布告(?)を受け取ったヨウスケが

“チヴィシャス”を持ってオチャヅケを本気で追いつめるという描写があったのですが

あまりに生々しかったのでなくなりました・・・・・・

2010年9月6日

NEXT INFORMATION その7

category:SSS

アキラ  「しゅーーーりょーーーー!!」

ヒジリ  「は?」

タクト    「なんだと?」

ヒロ     「え?」

カズキ  「ティーチャー?」

ユゥジ  「ん?」

ヨウスケ 「?」

 

タクト    「突然何を言い出すんだ貴方は」

アキラ  「終了です」

ヨウスケ 「一体なにが終了なんだ?」

アキラ  「時間切れとなったので意見受付を終了します」

ヒロ    「ええ!?それってもうボクたちの意見聞かないってこと?」

アキラ  「ええ、だってもう時間切れになってしまったの」

ヒジリ   「はぁ!?んだよそれ!今までって、まだ何も言ってないぜ!?」

アキラ  「毎回毎回脱線してちっとも意見出さなかったのは誰ですか?」

ヒロ    「も、もしかしてアキラさん怒ってない……?」

カズキ  「うーん、ミーたちティーチャーを怒らせてしまったのかな」

ヒジリ   「んだよ、自分だって結構脱線してたくせに」

アキラ  「ヒジリくんなにか言った?」

ヒジリ  「じょ、冗談だって!んなに怒んなよ!」

ユゥジ  「でも今までの意見って、俺なんて何も出してねぇぞ!」

アキラ  「ユゥジくんの希望は受付けられてるわよ」

ユゥジ  「ええ!?俺なにか言ったか?」

アキラ  「ユゥジくんの希望は 『お月見』 ですって」

ユゥジ  「えええ!本当か!?なんてしょうもない希望なんだ……
      俺はアキラとのハコダテデート案とか出したかったのに……」

ヒロ    「それはないね。アキラさん、ボクの希望ってお洋服屋さんってなってる?
       ボク確か言ったと思うんだけど……」

アキラ  「残念ながら意見の受付は『NEXT INFORMATION』になってからみたい……」

ヒロ    「そんなぁ……じゃあボクの希望って何になってるの?」

アキラ  「えーと……ヒロくんの希望は『170センチになりたい』って」

ヒロ    「ええ!?そりゃ言ったけど!次の展開でなれるものなの!?」

タクト   「却下だ!!」

ヒジリ  「ちょ、ちょっと待てそれでいくとオレらまともな意見言ってなくね?」

デュセン 「ちょっとー!アタシの美容本が一番具体的な提案なんじゃない!?」

ヨウスケ 「ということは俺のレシピ本も……」

ヒジリ  「ちょ、マジで!?マジでオレら趣味本出すのかよ!?」

 

あまりの脱線っぷりに強制終了を言い渡されたIS。

今までに出た意見で検討されることになってしまった。

彼らは一体今までどんな意見を言っていたのか

その中にまともは意見果たしてあったのだろうか・・・

2010年9月5日

NEXT INFORMATION その6

category:SSS

アキラ  「みんな大変よ!」

ヨウスケ 「どうした?アキラ」

アキラ  「昨日あれだけ話してたドッチボールだけど
      正しくは “ドッジボール” らしいわ」

カズキ  「そうなのかい?」

ヒジリ   「マジで?」

ユゥジ  「生まれてこの方ずっと “ドッチ” だと思ってたぜ」

ヒロ     「ということは36年間ずっとそう思ってたんだね」

ユゥジ  「ヒロー!人をおっさん扱いするな!」

アキラ  「辞書には “ドッチ” も “ドッジ” も載ってるそうだけど」

タクト    「無意味に混乱を招くような真似はしたくないからな。
       以後 “ドッジ” でいいのではないか」

ユゥジ  「まぁ、意味が通じれば“ドッチ”でも“ドッジ”でもどっちで……」

ヒロ     「わあああああ!!その続きは言わないで!
        いくらユゥジでもこれ以上言ったらボク好きでいれなくなっちゃうよ!」

ヒジリ   「ムリムリムリムリ!!それ言っちゃうの!?マジで!?ないないない!」

ユゥジ  「え……いや、ちょっとお前ら……」

タクト    「ユゥジ、そういった条件反射的な言葉遊びを若い世代に使うと
       コミュニケーションの円滑化を損ねる危険性があるということは
       重々承知しておいた方がいい」

ユゥジ  「損ねるって!」

ヨウスケ 「……それ以上言ったら流星1号を折る」

ユゥジ  「何気に一番ヒドイこと言ってるからな!ヨウスケ!」

カズキ  「ミーはむしろユゥジの感性の赴くままにセイ!してもらいたいよ!
      ユゥジは一体何をセイしようとしてたんだい!ミーに教えておくれ。
      さあ!さあ!レッツ・セイだよユゥジ!」

ユゥジ  「スゲー言いづらい!もう言えない!どういう仕打ち!?」

デュセン 「今のはちょっと頂けないわよユゥジ」

レス    「ユゥジはセンスないなー」

ユゥジ  「お前たちまで!?」

リッケン 「ひゃひー……」

エピフォン「………………ふぅ」

ユゥジ  「すごいがっかりされてる!」

タクト    「感性を重んじるサブスタンスにここまで言われるとはな」

ユゥジ  「マジか……俺ちょっとライダーやる自信なくなったわ…
       サブスタンスたちにここまで言われるとは……」

フェル   「おーう!どしたー?ユゥジ、暗い顔して!」

ディバイザー「ユゥジは先ほど何を言おうとしていたのだ?ヒロが途中で
         遮ったせいで最後まで聞けなかったぞ」

レス     「あのねーユゥジはねー……」

ユゥジ   「わあああ!俺が悪かった!!マジやめてくれ!」

レス     「『 “ドッチボール” でも “ドッジボール” でも
        “どっち” でもいい』って言おうとしたんだよ」

ユゥジ  「わああああああ!!!」

ヒジリ  「すべった駄洒落の解説をするとは容赦ないぜレス……」

ヒロ   「ユゥジ自業自得だけどちょっとかわいそう……」

フェル  「“ドッチ” と “ドッジ” ? “どっち” でもいい?
      うひゃひゃひゃひゃ! “どっち” でもいいって!」

ディバイザー「なんだそれは!ユゥジお主は面白いことを言うな!」

デュセン 「あら、フェルちゃんとディバイザー大うけ」

レス     「よかったなーユゥジ。フェルとディバイザーと感性が一緒なんだなー」

ユゥジ   「え……、はは……」

ディバイザー「さすがは儂のメインスタンス!センスがありおる!」

ヒロ     「わーよかったねーユゥジ(棒読み)」

タクト    「やはりメインとサブはなるべくしてパートナーになるのだな」

ヨウスケ 「……フェル、お前ってやつは……」

 

 

昨日の雑談から思わぬ波及を生んだIS。しかし、それも結局雑談でしかなかった。

もはや止める人間もおらずサブスタンスたちも巻き込んで彼らの雑談は続く・・・

2010年9月4日

NEXT INFORMATION その5

category:SSS

ユゥジ  「いやぁ、それにしても見事に話が進まないな」

アキラ  「本当は9月にも入って新年度になったから
      オリエンテーションもしないといけないんだけど……」

ヒジリ  「んだよガッコーの話?相変わらず固ぇなー」

甘粕   「お前たちのクラスの話だろうが。年度の初めは大事だぞ」

ヒロ   「オリエンテーションって言ってもこのクラスは
      ボクたちしかいないし、具体的に何するの?」

アキラ  「それは新しい時間割を配ったり……」

カズキ  「スタディーそこそこ、ミュージックいっぱいで頼むよティーチャー」

アキラ  「ごめんカズキくん。それは約束できないわ」

甘粕   「年度替わりの贈答品も配るぞ」

ユゥジ  「いつもの文具セットか」

ヒロ   「あんなの使ってるのタクトとヨウスケぐらいだよ
      全然可愛くないんだもん」

タクト   「学校指定のものを使うのは当然だ」

ヨウスケ 「あれば使う」

ヒジリ  「まだあのダッセェの配ってんの?それよりあれだろ、
      オリエンテーションっつったらいつもより早く終わんじゃん
      やっぱその後みんなで遊んだりすんじゃねーの?」

ユゥジ  「いつもよりちょっと早く終わった時にやることといえば
      やっぱりドッチボールだろ!」

ヒロ    「えぇ!小学生!?」

カズキ  「懐かしいね。ドッチボールはミーの得意スポーツだよ!」

ヒロ   「カズキはみんなからボールぶつけられそうだね」

カズキ  「ヒロよくわかったね、その通りさ!
      みんなのラブが集まってくるんだね」

ユゥジ  「ヒジリは最後までしぶとく残ってそうだな」

ヒジリ  「あぁオレ?オレはそりゃそーだよ全然当たんねーぜ。
      ヨウスケは力はあるけどノーコンそうだな。
      タクトはあれだ、なんか審判とかに文句言ってる時に
      背中から当てられてそうだ」

タクト  「なんだと!想像だけで語るんじゃない!大体審判に僕が
      何かを抗議しているのであればその時点でゲームは止められて
      いるべきだろう。それで背中からボールを当てられたとしても
      それはノーカウントだ!」

ヨウスケ 「ユゥジはでかいから当てやすそうだな」

ユゥジ  「そう簡単にはやられないぜぇ。ヒロはずっと外野にいそうだな」

ヒロ   「最初から最後まで外野がいいよ」

ヒジリ  「あーなんか久しぶりにドッチボールやりたくなったわ。
      まぁどうせオレが最後まで残るんだろうけどな」

タクト   「やってみなければわからないだろう」

ユゥジ  「俺だってそこそこ自信あるんだぜ」

ヨウスケ 「ああ、やるからには全力だ」

カズキ  「ミーだって負けないよ」

ヒロ   「えーボクは嫌だなぁ、もし本当にやるんだったら
      ユゥジを壁に使おうっと」

 

 

アキラ  「みんな、オリエンテーションは……?」

甘粕   「その前に次の展開の話がまた出来ていませんよ……」

脱線どころか雑談で終わってしまったIS。
段々ひどくなっていく彼らの話し合い。こんなことで本当に次は決まるのだろうか。

2010年9月2日

NEXT INFORMATION その4

category:SSS

アキラ  「タ、タクトくんごめんなさい」

タクト    「なにがですか?僕は何も怒ってなどいませんよ」

アキラ  「うう、敬語がなおらないわ」

 

ユゥジ  「まぁまぁタクト、それより何をやるかいい加減ちゃんと
       話さないと時間がないぞ。もう9月に入ってるしな」

カズキ  「時間がナッシングだね」

ヒロ    「昨日は9月の話から脱線しちゃったんだもんね」

ヨウスケ 「9月か、9月になると秋の食材が出てくるな。
       野菜でいえば里芋やしいたけが……」

タクト    「却下だ!!」

ヨウスケ 「……」

タクト    「……」

ヨウスケ 「……9月になると秋の食材が出てくるな。
       野菜でいえば里芋や菌類の王様が……」

タクト    「通称で言い直しても駄目だ!
       そこまでして最後まで言い切りたいのか!?
       そもそもなぜアレが王様などと呼ばれなければならないのか
       全くもって理解が出来ない!!」

ヒロ     「ヨウスケって本当に心が強いよね」

 

ヒジリ   「そんなに料理がしたいのか?てか料理ならいつもやってんじゃん」

タクト    「そもそも9月と言えば君はもてなされる側だろう」

ヨウスケ 「?」

タクト    「君は自分のバースデーケーキまで自分で作る気なのか?
       そこは僕たちの役目だろう」

アキラ  「ヨウスケくんの誕生日は9月だったわね。
       カレンダーに丸をつけてくれたものね!」

ヨウスケ 「ああ、……ちゃんと見てくれてたのか」

カズキ  「ハッピーセプテンバースデーだよ」

ヒロ     「また今年もタクト主催のパーティーやるんでしょ?」

タクト    「当然だ。ぬかりはない。詳細は追って連絡するので
       各自対応するように」

ヒジリ   「なんかスゴそうだな……」

ユゥジ  「てか、俺の時と扱いがエライ違いじゃないか……」

 

ヨウスケ 「誕生日か……ということは俺は今月で18歳に……!」

ヒロ     「その話はもういいよヨウスケ!」

ヒジリ   「結婚とかさせねーよ!」

アキラ  「なに?なに?どうしたの?」

ヨウスケ 「アキラ、俺は今月じゅうは……」

タクト    「ヨウスケェ!ちょっとこっちに来るんだ!話をしよう!」

ユゥジ  「なんでもねぇよアキラ。ヨウスケの言うことは気にすんな」

アキラ  「ちょ、ちょっと、タクトくんがヨウスケくんを
       ズルズル引きずってるけど……」

カズキ  「タクトは結構力持ちさんだからノープロブレム無用さ!」

 

結局昨日と同じく9月という単語から話が脱線してしまったIS。

ちっとも学習しない彼らは果たしてちゃんと次の話をすることは出来るのだろうか……