
風呂には1日に何度入っても構わない。
何故なら、風呂とは男の想像力と妄想力を高める聖域だからだ。
余計な衣服を脱ぎ棄てて精神統一をすることで、身も心も解放され、思いがけないアイディアが天から舞い降りてくることも少なくない。
ゲーム開発の根幹部分は風呂の中で行われていると言っても過言ではないだろう。

終わりなきゲーム開発は深夜になっても続く。
それでも誰一人として音を上げないのは、そこに必ず頼れるADがいてくれるからだろう。
彼がいる限りジャッジメント7は立ち止まることなく開発を続けることができるのだ。
特に人々が眠りに落ちた真夜中は、より一層の集中力が研ぎ澄まされ、時間を忘れて開発作業に没頭することもしばしば。
何故なら、我々は多くのファンの期待を背負っており、そんなスタッフの人生を背負っているのがADなのだ。

だが、あまり仕事ばかりしていると、女性スタッフがヘソを曲げてしまう事も多々ある。
これは仕事ができる男の宿命なのだ。我らがADとて例外ではない。
この女性スタッフは「仕事と私、どちらが大事なの?」と詰め寄っている。
まさに絵にかいたような修羅場だ。
男に生まれたなら一度は言われてみたいこのセリフを平然と言わせてしまうのが、我らのADのすごいところなのだ。

「もちろんお前の方が大事さ!」と言って夜の街へと飛び出すという男気を見せるAD。
ここで仕事ではなく女性を選べるのが本物の男の証なのだ。
何故なら、仕事は自分が頑張ればなんとかなるが、女性とは頑張ったところでどうにもならない事が多々あるからだ。
そして、チャンスを逃せば2度目はない。
そのことを知っている歴戦のADはまさに真の男なのである。
2人はそのまま夜の街へと消えていったので、その後どうなったかは推測するしかないが、おそらくやることはやったのだと思われる。
仕事も女性も、どちらにも手を抜かないのが、真のADというものだからだ。

やることをやった後は風呂に入る。それもまた男だ。
見よ、この満ち足りた男の顔を。
まさに、やることをやり遂げた男の顔ではないだろうか?
やるべき時に、やるべきことをやる。
それができる男が、このゲーム業界にどれだけいるだろうか?

長い1日を終え、ADはつかの間の休息をとる。
その瞬間だけ、彼は戦士から、1人の人間に戻ることができるのだ。
様々な責任、重圧、宿命を背負った男と言えども、寝ている時だけは1人の人間。
今はそっと休ませてやってはくれないだろうか?
あと1時間もすれば、男は再び戦士として覚醒するのだから……
すべて事実無根のでっち上げじゃないですか?
内容に多少の誇張はあるとはいえ、ここにあることは実際に君の身に起こった事なんじゃないのかぁい?
事実ではないですし、そもそもアサノさんたちに見られたら殺されます!
だったら、私の癒しボイスで、じっくり、たっぷりと癒してあげましょうか? ねえ?
あそこのOSの開発に協力してやったターニャのおかげなのだから、ちゃんと感謝するんだぞー。