第6位 主婦B 12ポイント
第6位はこちらのマダムですワ。
あらやだ、わたしなの?
にゃにゃにゃ、にゃんと! 謎のおばさんの登場なのだー!
訳わかんないのだー!
ちょっと! 誰よこれ!? ただのおばさんじゃない!
っていうか、2人続けておばさんって、ありえないでしょうが!
あら、アサノさん。2人続けておばさんって、それどういう意味かしら?
そのまんまの意味よ!
葉子さんはまだ民宿を持ってるからいいにしても、誰なのよこのおばさんは?
どうして会ったこともないおばさんにアタシが負けなきゃなんないのよ!
アラ? こちらのマダムはワタクシにも引けを取らない、素晴らしいバストの持ち主ですもの、選ばれて当然ですわヨ。
いやですよ。
でも、これでも若い頃は、ひさご通りのボインちゃんなんて呼ばれたからかしらねぇ。
ま、まさか貴女があの……?
浅草の聖母と言われる貴女にお会いできるなんて光栄ですよ、マダム。
お噂はかねがね聞いております。
尾張が敬語を使うのを初めて聞いた気がするわ……
あ、でもゆーのもその噂、商店街の会長さんから聞いたことあるよー。
商店街のまどんな、だったんだよねー。
うーん、今見てもまどんなって感じだよー!
あらまぁ。嬉しいこと言ってくれるわねぇ。
そういえば、お嬢さん、わたしの若い頃にそっくりよぉ。
え? ほんとー!?
じゃ、ゆーのもがんばって、まどんなをめざしちゃうよー!
ねぇ、零時。
この人ってもしかして……
ええ、あの時、僕たちを助けてくれた恩人でもある、主婦Bです。
……こんな姿だったのね。
あの時は色々とテンパっていて正直、覚えてないのだけど。
ええ、前に会った時はこんなにワイルドな雰囲気じゃなかったので、最初は分かりませんでした。
あら、もしかしてあの時のおふたりさん?
いえねぇ、なんだか若い子達の仲間に入れてもらえるっていうから、おばさん、パーマを当てて、オシャレしてきちゃったわよ。
しかも、意外にも普通に馴染もうとしています。
やはり主婦の戦闘力の高さは侮れないわね。
ちょっと! いくらなんでもこの人は流石にないでしょ!?
だって主婦Bよ?
名前も分からない謎のおばさんじゃないの!
おいおい、俺達は少女Aとだって信頼関係を築けたんだぜ。
主婦Bだって問題あるまい?
つまり、謎の少女枠ってことね……まぁ、正しくは謎の主婦だけど。
謎の主婦Bちゃんかー!
これはなかなかにみすてりあすなメンバーだねー!
掃除、洗濯、お買い物、なんでもまかせてちょうだいねぇ!
なんていうか、ゲーム開発以外のスキルは高そうよね。
とにかく、これで残り1枠ということですね。
もう、無理して残りたいとも思えないですし、何のための総選挙か分からなくなってきましたけど……
それじゃ、いよいよ最後のメンバーの発表じゃん!
こうなったら、意地でも残ってみせるんだから!
アタシだってジャッジメント7の初代女子メンバーとしての意地があるんですからね!
こういうのはチームのバランスが重要なのだー。つまり最後のひとりはちびっ子になるのが当然なのだぞ。
ターニャはちびっ子ではないが、お姉さんだから仕方なくちびっ子枠を担当してやるのだー!
ちびっ子枠なら妾にも勝機アリなのじゃ!
兄者の無念を晴らすためにも、選ばれて見せるのじゃ!
いや、我輩もまだ落選したわけではないからな、くらげよ。
イルカさん……多分、もうこれは僕達にどうこうできる次元を超えてます。
大人しく敗北を受け入れましょう。
いえ、諦めるのは早いですわ。
わたくしが選ばれた暁には、他のメンバーをさっさと追い出し、ジャッジメント7をまもりとれーくんの愛の巣へと変えてみせますもの!
いえ……それも是非、遠慮したいのですが。
フム……あのマダムが選ばれたということは、ワタシにも可能性があるという事か。
初代ジャッジメンの1人としてのアドバンテージを活かす時という訳だな……面白いではないか。
じゃっじゃっじゃ! 運命の瞬間じゃん!
次頁 ついに最後の一人が決定! 果たして生き残るのは誰だ!?
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